2025年06月16日
山女は20cmを超えない
2025年6月12日 今季まだ釣っていない藪沢に行った。 藪沢に入ってすぐに餌釣り師が下りてきたので断念する。 本谷では14匹が毛鉤を咥えたが、20cmを超える山女は出なかった。

今期まだ釣っていない藪沢に行くことにする。 普段の流れは、浅い、狭い、倒木落枝が多いという、釣りには全く向いていないのである。 しかし今日は、雨が降った後なので、渓流魚たちが活発になっているのではないか、流れの様子が変わったのじゃないかと思ったのである。


雨は上がっているものの街中は霧が濃くて前が見えず、太陽は昇っていても暗い。 速度が全く出せずにトロトロと西へ向かえば、霧は次第に晴れてくる。 霧が晴れたか、霧の上に出たのか、奥多摩湖からは晴天の中を走る。 林道から見る晴れた空があまりに美しく、とうとうフィットを停めて展望する。


作場平に車が三台でまぁまぁ、気温13℃で寒い。 これはきっと釣り人はいないと思って、藪沢へ行く前に本谷を出合いまで釣ることにする。 すると、山女や岩魚がどんどん出てくるので、ちょっとだけ竿を出そうという考えが、藪沢までしっかり竿を出そうと変わってしまう。 その理由はもう一つあり、小さな山女ながら皆美しいのである。

晴れているし、雨上りだし、石についた苔の緑がとても美しい。 最近では奥まで歩くことが難しくなってきて、山の緑の中を歩くことが主になった感がある。 それでも山女が出てくるし、岩魚も顔を出すので、こんな釣りでもいいかと思い始めている。 雨上がりだからか、出てくる山女がとても美しい。


山女は確かにどんどん出てくる。 外れる咥えないを含めれば毛鉤を落すたびに出てくるようなものである。 ただ出てくる山女も岩魚も20cmを超えないので、何とか七寸を引き出さねばと場所の見定めに力を注ぐ。 私の釣果統計では、7寸が区切れ目になっていることもあり、何とか引き出したいのである。

クリンソウがポツンポツンと咲いている。 本谷は流れの脇の元山葵田が湿地のようになっている場所があるのだ。 そんなところを歩きながら、毛鉤を落せる場所、山女がいそうな場所を探している。 明るく暗い、緑と黒、そんな場所のクリンソウに癒され、高低差に気付かないまま歩くのだ。


山女がいっぱいと云っているが、あまごの斑点が薄っすらと見えるものも出てくる。 ここはあまごの流れだというが、長年の山女の放流で見えなくなったということらしいが、今日は全て山女と記録する。 あまりにあまごらしくないからで、ぱっと見皆山女だからである。 七寸以上は出ない。


藪沢出合にある細長い流れにやってきた。 雨の増水で遡っていなければ、ここには大きめの山女がいるはずである。 沈み石の上を通過するように流すが出ない。 今度は石の間を通過するように毛鉤を流せば、山女が口を出す。 引きが強いのでやっと七寸が出た、と思いきや1cm足りない。 体高があるので引きが強かったのだ。

藪沢に入っていくと、急に反応が無くなる。 記憶と変わっていない流れを進むと釣り人がいた。 どこから来たのかと思っていると、私の足跡を見て登山道で上に回って、下がってきたのである。 仕方なく、話ながら本谷の桟橋まで下り、ちょっと釣り上る。 やはり七寸以上は出ないので、終了を決める。
全く反応のなかった藪沢は、この後どうしようかと考えながら駐車場に戻る。
<釣り人>

下りながら釣ってきた餌釣り師がすごい。 彼は小平の人であるが、なんと一之瀬の家を買ったというのだ。 しかも釣りのためだというからすごい。 以前私が蜜蜂の巣を見た場所が家らしい。 一ノ瀬高原一帯が全て分かるという釣り師は、意欲もお金もある羨ましい人であった。














全く反応のなかった藪沢は、この後どうしようかと考えながら駐車場に戻る。
<釣り人>

タグ :山女
2025年06月15日
まさかヤマカガシじゃ
田んぼにヤマカガシがいた。 こんなところにヤマカガシがいるのだろうか?

田んぼの畔を歩いて、トンボを追っていた。 田植えが終わったばかりの田んぼに波紋が広がったので、足を止めて覗き込むと蛇がいた。 そのヘビがまた、一瞬見てヤマカガシと思ったのだが、ここは里山ではあっても街が近いので迂闊に信じられない。 じっと見てしまう。

回り込んで全身が見えても、やっぱりヤマカガシである。 ちょっと小さなものであるが、暖かくなって田んぼのカエルを狙っているのかもしれない。 さっきまで鳴いていた蛙が一斉に鳴き止んだのは、私が近づいたからだけではないだろう。 ヤマカガシは動かず、蛙の位置を確認しているのだ。

上手く観察できる角度を探してうろつき回ったものだから、ヤマカガシは危険を察知したのか、畦道に上がってくる。 と思いきや、斜面の雑草の中で動かなくなった。 私をやり過ごすつもりのようなので、素直にその場を離れる。 ここならヤマカガシも大きくなれるのだろうが、毒はたまらないかもしれない。



タグ :ヤマカガシ